わんにゃんテーブル

 

 計算結果の見方 老齢犬

 動作確認テストで完成させたレシピ

動作確認テストで完成させたレシピを使って、計算結果の見方を説明します。
こんなレシピでした。400kcal1日分で作っています。

完成させたレシピ

レチノールの量を減らすため、豚の肝臓の量を減らし、他の食材のグラム数も少し変更しました。(2017.11.16)
 豚・肝臓 8g → 6g
 キャベツ 15g → 11g
 小麦はいが 9g → 10g

青い字の食品が「基本の7食品」です。基本量は「小麦はいが」8gですが、このレシピでは、リンをAAFCO基準の最小値以上摂るために10g使いました。
カルシウムと亜鉛をサプリメントで補っています。

 あれこれ「サプリメントの購入先」

 基本の7食品 ー 犬


 総重量〜エネルギー

エネルギー密度

このレシピのエネルギー 400kcal で 1.0日分
エネルギー密度は、3.81kcal/g。老齢犬の場合、3.0〜4.0kcal/gが推奨されています。

エネルギー密度とは、乾燥重量1gあたりのエネルギー(カロリー)のことです。
脂質の割合が多いほど、エネルギー密度は高くなります。
3.0〜4.0kcal/gの間になるように調整するのは、レシピがほぼできてからになるかと思います。

DM(Dry Matter)は乾燥重量、/DMは乾燥重量あたりの意味です。

数値はすべて四捨五入しています。見えている部分だけで計算すると、結果が合っていないことがあります。もっと下の桁まで見たい場合は、見たいセルをクリックして、下のボタンをクリックしてね。(ホームタブの数値グループの中にあります)

ツールバーの小数点以下桁数


 たんぱく質〜リン

タンパク質〜リン

タンパク質〜リンまでは、AAFCO基準・老齢犬の推奨量(%)と比較します。
AAFCO基準は、400kcalの場合の最小値と最大値を示しています。(エネルギー密度が4kcal/g以下なので、補正した数値になっています。)

たんぱく質は、22.9g 摂れていて、AAFCO基準400kcalの場合の最小値 18.9g 以上です。
乾燥重量あたり22%で、老齢犬の推奨量 15〜23% の範囲内です。

以下、同様に比較していきます。AAFCO基準の最小値はたぶん簡単にクリアできるので、パーセントの方を注意して見てみましょう。

脂質は、肉類の部位や植物油の量で調整できます。

ナトリウムは、 194mg のうち 136mg を「煮干し」で摂っています。

カリウムは、老齢犬の推奨量は設定されていませんが、私は1.0%くらいまでで作ることが多いです。

カルシウムは、 535mg のうち 324mg をサプリメントで補っています。サプリメントの量を決める時には、カルシウム:リン比に注意しながら調整します。

マグネシウムは、老齢犬の推奨量は設定されていませんが、私は0.1%くらいまでで作ることが多いです。

カルシウム:リンは、1.26:1で、老齢犬の推奨値 1.2:1〜1.4:1の範囲内です。


 鉄〜マンガン

鉄より下の行は、AAFCO基準と比較します。

鉄〜マンガン


鉄、亜鉛、銅は、すべてAAFCO基準400kcalの場合の最小値以上です。
何から摂っているかを表にしました。

5食品

は6食品の合計が 3.9mg で、AAFCO基準400kcalの場合の最小値 4.2mg のほとんどを摂れており、レシピ全体では 4.4mg となり、最小値以上です。

亜鉛 は、レシピ全体でも 4.6mg しか摂れておらず、AAFCO基準400kcalの場合の最小値 8.4mg に全く足りていません。サプリメントで4.4mg補っています。食品から摂るのはあきらめてサプリメントを使いましょう。

は6食品の合計が 0.74mg で、AAFCO基準400kcalの場合の最小値 0.77mg のほとんどを摂れており、レシピ全体では 0.90mg となり、最小値以上です。

マンガンは、0.58mg 摂れていて、AAFCO基準400kcalの場合の最小値 0.52mg 以上です。
「煮干し」の原料「かたくちいわし-生」には、100g中0.13mgのマンガンが含まれますが、「煮干し」のマンガンは七訂食品成分表で未測定になっています。「生」から「煮干し」にすることで、他のミネラルがかなり増えていることを考えると、「煮干し」にもマンガンは含まれているはずです。
また「小麦はいが」のマンガンも未測定になっていますが、胚芽にはマンガンが豊富なはずです。
この2つの未測定の食品のマンガン量を計算に入れれば、もっと多くなると考えられます。
「マンガン」のページも参考に。

 わんにゃんの栄養「マンガン」


 ビタミンA〜ビタミンK

ビタミンA〜K

犬はβカロテンをビタミンAに変換できるので、レチノール当量とAAFCO基準を比べます。
ビタミンA(レチノール当量)は、4011IU 摂れていて、AAFCO基準400kcalの場合の最小値 525IU の約7.6倍です。最大値は26244IUで最小値の50倍ですので、この量でも大丈夫ではないかと思います。

レチノール量の比較表です。

レチノール比較表

このレシピでは、レチノール源として、銅の多い「牛の肝臓」と鉄・亜鉛の多い「豚の肝臓」を使っています。
「鶏の肝臓」は、レチノール量は最も多いですが、鉄・亜鉛の量が豚より少ないです。
「鶏の筋胃」は砂肝と呼ばれるもので、栄養的には劣ります。

ビタミンDは、 70IU のうち、約58IUを「煮干し」から摂っています。
最大値は、最小値のわずか6倍です。過剰摂取にならないよう気をつけましょう。

ビタミンEは、 8.0IU のうち、4.2IUを「小麦はいが」から、1.9IUを「かぼちゃ」から摂っています。

ビタミンKは、36μg 摂れています。
AAFCO基準の設定はありませんが、疾患によっては、しっかり摂った方がいい場合があります。詳しくは「ビタミンK」のページをご覧ください。

 わんにゃんの栄養「ビタミンK」


 ビタミンB群

ビタミンB

ビタミンB群は、すべてAAFCO基準400kcalの場合の最小値を摂れていますが、加熱調理や保存に弱いビタミンです。水溶性ですし、毒性の心配もなさそうですから、サプリメントで補ってあげてはいかがでしょう。

 わんにゃんの栄養「ビタミンB群」


 脂肪酸

脂肪酸

n6:n3 は、4.0:1です。ちょうど、理想的な比率になっていますが、EPA・DHAも補いたいです。そうすると n3 の量が増えるので、「なたね油」の一部を「オリーブ油」か「ごま油」に変えて、n6:n3 =4:1になるように調節します。
詳しくは「脂肪酸」のページをご覧ください。

 「わんにゃんの栄養」脂肪酸

AAFCO基準の最大値 30:1は、(リノール酸+アラキドン酸):(αリノレン酸+EPA+DHA)の最大値で、このレシピでは (2200+65):(489+71) = 2265:560 ≒ 4:1で問題ありません。


 ヨウ素〜ビオチン

ヨウ素〜ビオチン

ヨウ素、セレン、ビオチンは、七訂食品成分表で、未測定の食品が多いです。

ヨウ素は、135μg のほとんどを「ほしひじき」から摂っています。
魚介類や卵類にもヨウ素は含まれていますが、測定されていない食品もあり、「煮干し」も測定されていません。
「ほしひじき」で最小値を摂っておいて、他の食材でもう少し増えるかもしれないという感じにしたらいいのではと思います。
藻類は注意しないとすぐに最大値を超えてしまいます。詳しくは「ヨウ素」のページをご覧ください。

 「わんにゃんの栄養」ヨウ素

セレンは、16μg 摂れていますが、AAFCO基準400kcalの場合の最小値 34μg に足りていないので赤字になっています。
セレンは、七訂食品成分表では測定されていないものが多いので、正確には計算できませんが、「かつお・かつお節」には100gあたり320μgと、最も多く含まれています。「かつお節」とは、かたまりのもののことです。「削り節」は未測定ですが、「かつお節」と同等のセレンが含まれていると考えると、 2.5gで8μg 摂れます。
また、「煮干し」も未測定ですが、「かたくちいわし-生」には 100g 中 40μg 含まれており、「煮干し」にも含まれているはずです。


このレシピを元に考えたい場合、例えば 200kcalの「ごはん」にしたい場合は、全部の食材・サプリメントの量を半分にします。
このレシピの バリエーションを作りたい場合は、「肉類」を変えてみるといいと思います。「肉類」を変えて、「炊いたご飯の量」と「植物油の量」で調整します。
「基本の7食品」をそのままの量にすれば(微調整は必要かも)、栄養的にこのレシピと同じようなレシピができると思います。

野菜を変えるのもいいですね。栄養的には大きく変わらないと思います。
毎日違う「ごはん」をあげなくてもいいと思っていて、できれば3日〜1週間分くらいを、全部ではなくても一部分でも、まとめて作ると楽ですね。


お疲れさまでした。「とにかく使ってみよう」へお進みください。

 とにかく使ってみよう


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