わんにゃんテーブル

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 代謝エネルギー

 代謝エネルギーとは

動物は、食べたものを全部エネルギーとして使っているわけではないですよね。
食物中のエネルギーから、糞便・尿・可燃性ガスによるエネルギーを差し引いたものが、ほんとうに体の中で使われたエネルギーです。
これは、代謝エネルギー(代謝可能エネルギー)=Metabolizable Energy(ME) と呼ばれています。

また、カロリーというのは、エネルギー量をあらわす単位の一つです。
他には kJ (キロジュール)というのもあります。食品成分表に載っていますね。

 人間の代謝エネルギー

食品成分表のエネルギーは、人間の消化吸収率を考慮したエネルギー、つまり、人間の代謝エネルギーです。

代謝エネルギーは、エネルギー換算係数を元に計算で求められています。
アトウォーターのエネルギー換算係数と呼ばれるもので、人間の消化吸収率は平均すると、
たんぱく質 : 92%  脂質 : 95%  炭水化物 : 97%
であり、たんぱく質の一部が尿素や尿酸などとして尿中に排泄されることによるエネルギーの損失が、たんぱく質1gあたり1.25kcalであるとしています。

その結果、換算係数は、
   たんぱく質 4 kcal/g
   脂 質   9 kcal/g
   炭水化物  4 kcal/g
    となります。

日本の食品成分表では、もう少し細かく分類されて設定されています。食品成分表に載っていると思います。

ためしに、「水稲めし 精白米」 を計算してみましょう。

   たんぱく質 2.5g×3.96= 9.9 kcal
   脂 質   0.3g×8.37= 2.5 kcal
   炭水化物  37.1g×4.20=155.8 kcal
             計  168.2 kcal

食品成分表では、四捨五入して168 kcal となっていますね。

 犬猫の代謝エネルギー

犬猫の代謝エネルギーは、動物の給餌試験によって測定できますが、費用も時間もかかるため、近似的に代謝エネルギーを求める計算式が開発されました。
修正アトウォーターエネルギー換算係数と呼ばれるものです。
犬猫の 消化吸収率 見かけの消化率(10.06.30修正)は平均すると、たんぱく質 : 80%、脂質 : 90%、炭水化物 : 85%と設定されています。

その結果、換算係数は、
   たんぱく質     3.5 kcal/g
   脂 質       8.5 kcal/g
   可溶性炭水化物   3.5 kcal/g
   となります。

可溶性炭水化物というのは、食品成分表の(炭水化物ー不溶性食物繊維)のことです。(そうです、食品成分表の炭水化物には、食物繊維の数値が含まれています。)

修正アトウォーターエネルギー換算係数は、一般的な市販フードの代謝エネルギーの推定値として使われているそうです。

「わんにゃんテーブル」では、これを使って作ったご飯の犬猫の代謝エネルギーを求めることにしました。
人間の代謝エネルギーよりも、少ないエネルギーになります。

ためしに、「水稲めし 精白米」 を計算してみましょう。

   たんぱく質    2.5g×3.5= 8.75 kcal
   脂 質      0.3g×8.5= 2.55 kcal
   可溶性炭水化物 37.1g×3.5=129.85 kcal
               計  141.2 kcal

人間の代謝エネルギーでは、168.2 kcalでしたね。

犬猫の消化吸収能力にも個体差があるとは思いますが、人間用の代謝エネルギーをあてはめるよりは誤差が少ないだろうと、期待することにしました。



以上の話は、エネルギー(カロリー)についてです。
それぞれの栄養素については、それぞれの測定方法で算出されたもので、人間用・犬猫用の区別はありません。
食品成分表の、たとえばたんぱく質の量が、そのまま犬猫用のたんぱく質の量です。

10.06.30追記
上記 犬猫の見かけの消化率は平均です。手作り食では、もっと消化率の良いものを与える場合が多いかもしれません。その場合は、わんにゃんテーブルで計算されたエネルギーよりも、実際はもっと多くなりますね。
100%消化されたとして、エネルギーは多くて2割ほど増えるという計算でしょうか。

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